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フィールドガイド日本の猛禽類 Vol.05 カタグロトビ
¥880
著者名: 越山洋三・伊関文隆・先崎啓究・渡辺靖夫 発 行: 2020 詳 細: A4, 21pp., フルカラー(イラスト) 価 格: 800円(税込880円) 本書「フィールドガイド日本の猛禽類」シリーズは、「日本で繁殖する猛禽類のフィールドガイドをこの手で作りたい」という目標のもと、第1 弾のミサゴを2012 年に出版するところからスタートしました。それから5 年後、当初全く想定していなかった事態が起きました。「日本で繁殖する猛禽類」が、1 種増えたのです。それが今回のカタグロトビです。 カタグロトビは20 世紀末から迷鳥として稀に日本に飛来していましたが、2015 年秋に沖縄県の石垣島に定着すると間もなく繁殖行動を開始し、何度かの失敗を乗り越えて、2017 年春、ついに雛を巣立たせたのです。2024 年現在、国内でカタグロトビが確実に見られるのは石垣島だけですが、本種はいずれ九州や、もしかしたら本州にさえも迷鳥として舞い降りる可能性を秘めた鳥です。 本書も第一弾のミサゴ同様、生態については一般の方にも読みやすい内容に、識別や形態についてはやや専門的ではありますが野鳥観察のベテランの方にも有益な情報となるべく国内でも最も詳しい内容となっております。(「はじめに」を引用)
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フィールドガイド日本の猛禽類 Vol.01 ミサゴ 改訂版
¥880
著者名:渡辺靖夫・越山洋三・先崎啓究・伊関文隆 発 行:2020 詳 細:A4, 21pp., フルカラー(イラスト) 価 格:800円(税込880円) タカやワシの仲間、いわゆる猛禽類は、その精悍な容姿や迫力ある振る舞いなど魅力に溢れているため、鳥類の研究者のみならず、バードウォッチャーや一般の人にも人気の高い鳥のグループです。 鳥たちの魅力を存分に味わうためには、野外での観察とともに図鑑などの文献から知識を得ることが必要となりますが、英語で書かれたものは言うに及ばず、日本語で書かれていても分厚い専門書となると、その専門性の高さゆえに一般の人には利用しにくい側面があるのも事実です。研究者が新たな知見を蓄積して発表していくことはもちろんですが、誰かがその成果を一般の人にもわかる形で、かつ、感性にも訴える形で流布していくことは、私たち日本人が鳥たちを理解すること、ひいては彼らと末永く共存することに大いに役立つでしょう。そんな思いから、「日本で繁殖する猛禽類のフィールドガイドをこの手で作りたい」という共通の目標を持った個性豊かな四人が集まり、日本産猛禽類フィールドガイド制作プロジェクトが始動する事となりました。 そして、その第一弾としまして、ここにミサゴのガイドブックをお届けする事ができました。日本では繁殖個体も多く、観察もしやすいポピュラーな種ではありますが、繁殖生態や齢性の細かい識別点などまだ解明されていない部分も多くあります。本書では、これまでに解明されている部分と独自の観察結果を整理しなおしたうえで、雌雄と年齢の識別点や繁殖生態などを、豊富なイラストや写真を使用してわかりやすく解説しています。また、日本の専門書ではおざなりにされがちな、イラストやレイアウトの美しさにもこだわりました。これは、見る人に頭で理解するだけでなく心で感じて欲しい、という思いと、数十億年がかりで自然淘汰と遺伝的浮動に磨かれたDNAが発現した生き物の姿は必ず美しい、という信念に基づくものです。 本書が、鳥や自然を愛する方々にとって猛禽類観察の一助となり、その生態を理解する上でのお役にたるものであれば幸いに思います。(「はじめに」を引用)